歯槽膿漏とピロリ菌

歯槽膿漏とピロリ菌

ピロリ菌は胃がんのリスクを高める菌と言われています。成人病検診や胃がんの検診などで胃の中にに存在していることが分かった場合、除去をすれば発症のリスクを低く出来ます。除去治療は1週間の間、3種類の薬を1日2回服用して行いますが、1回目の治療で完全に除去出来ない場合には日にちをあけて2回目を行うこともあります。

 

しかしピロリ菌は胃の中にのみではなく口の中にも存在しています。胃の中をきれいにしたとしても口の中に多く存在していると、胃がんのリスクは残っていることになります。通常、口の中の細菌は歯磨きをすれば取り除けますが、歯周病を発症していると特に丁寧な歯磨きが必要です。歯周病が進むと、歯と歯茎の間にある歯周ポケットが深くなり菌の増殖しやすくなります。歯周病菌とピロリ菌の両方が歯周ポケットで増殖した場合、歯周病が悪化して歯槽膿漏に発展したり、胃潰瘍や胃がんを発症する可能性があります。

 

歯槽膿漏と胃がんを予防するには、胃の中のピロリ菌の除去だけでなく歯垢や唾液内のピロリ菌検査も行うと安心です。口の中の菌を除去するには、歯医者での定期健診で歯や歯茎のチェックを受けることが必要です。定期的に歯垢や歯石を除去して歯槽膿漏を予防するとともに、歯周ポケットが深くならないようにすることが大切です。

 

もしピロリ菌の除去をしたのにもかかわらず、胃の調子が思わしくない場合には、口の中の環境を整えてみるとよいでしょう。ピロリ菌は唾液では感染しませんが、咀嚼した食べ物の中には入りこんでしまうので、子供に口移しで食べ物を上げない注意が必要です。一方歯周病菌は唾液で感染するので、歯槽膿漏になつている人との間では、飲み物や食器の使い回しはしないことが原則です。